コバルト
猫のひたい撫でるたま子


ウィスキーを舐める

回想を重ねる

画像が荒れてゆく

煙草がスカートの端を燃やす

後頭部にあてがわれたあなたの手を想う

耐えられなくなり、誰かと営む

営みは儚く、朝がくれば同じこと

私もあなたと同じことをくりかえしているの?

言葉を無くした私は三文小説の主人公のよう

視線でしか表現出来なくなる

あなたの言葉をちょうだいよ

昔に書いた誰かへのラブレターでかまわない





自由詩 コバルト Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2007-03-30 11:12:36
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