4P 「短歌2」より 〜塩田より京都へうつる時 昭和三十四年七月
むさこ
なじみ深き土地を去る日の迫りきて
一日短く覚ゆ昨日今日
何事も知らぬ猫といて この土地を
離るる事を息子は言ふており
感傷にひたるひととき青梅が
音たてて落つ庭石の上
雨に濡るる茄子の色つや美しき
それさえさみし なつかしの土地
短歌
4P 「短歌2」より 〜塩田より京都へうつる時 昭和三十四年七月
Copyright
むさこ
2007-03-28 18:28:30
縦