3音・4音・5音・6音
木棚環樹
ときに
詩歌は
韻律の
語りにして
日本語訳の
読み物ではなし。
音数をそろえて
脚韻を踏みまくる
口承文学にこそ
戯遊詩人の日々があり、
辞書を片手の書斎の中
欧米言語の意訳作業、
散文詩とさえ呼びたくはなし。
電子講談の韻文朗読、
それらもまた 多くは 過去に 拠るものだ。
けれど
拍子は
強弱の
繰り返しで、
過ぎ行く日々も
繰り返しの渦。
最新情報に
身をささげる者さえ
時間軸を見失い
普遍の海へ沈み落つ。
真新しい消費指数は
換骨奪胎を繰り返し
流行仕掛けの司会者達も
古きをたずねて新しきを生む。
これらもまた 多くは 過去に 拠るものだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜ひらがな〜〜〜〜〜〜〜〜
ときに
しいかは
いんりつの
かたりにして
にほんごやくの
よみものではなし
おんすうをそろえて
きゃくいんをふみまくる
こうしょうぶんがくにこそ
ぎゆうしじんのひびがあり
じしょをかたてのしょさいのなか
おうべいげんごのいやくさぎょう
さんぶんしとさえよびたくはなし
でんしこうだんのいんぶんろうどく
それらもまた おおくは かこに よるものだ
けれど
ひょうしは
きょうじゃくの
くりかえしで
すぎゆくひびも
くりかえしのうず
さいしんじょうほうに
みをささげるものさえ
じかんじくをみうしない
ふへんのうみへしずみおつ
まあたらしいしょうひしすうは
かんこつだったいをくりかえし
りゅうこうじかけのしかいしゃたちも
ふるきをたずねてあたらしきをうむ
これらもまた おおくは かこに よるものだ
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朗読詩