☆116 ヤクソク
貴水 水海

いくら待っても

きみは来ないな

約束してないから

来るわけもないぜ

きみと俺の

最初の約束

お互い隠し事はやめようって

小指と小指をからませた

そのころから

きみも俺も

隠し事があった

隠したい事があった

嘘じゃなく

触れたくなかった

互いに

触れてしまって

終わりが来たんだ

俺がもっと

寛大だったら

かわってただろう

かわってたぜ


自由詩 ☆116 ヤクソク Copyright 貴水 水海 2004-04-23 00:24:59
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