恋慕
shin

息苦しさを感じて、
ふと目を覚ます。
どんなにも、
あなたなしでは
いられないのかを知る。

追いかけるほどに、
逃げていくようで、
怖くなって、
足を止める。
立ち止まると、
距離感が鮮明になり、
また、息苦しくなる。

恋をするということは、
こんなにも辛いことなのか。
自分の胸に手を当てる。

高鳴りが聞こえる。
再び薄れていく意識の中で、
あなたへの思いは
一瞬だけ明確になり、
また、距離だけが残る。


自由詩 恋慕 Copyright shin 2003-04-01 23:45:20
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