恋なんてものに
出会いそうになったら
それはもう
一目散に
逃げるしかない

だって
ひどいめに
遭うかもしれないよ

とにかく逃げて逃げて逃げて
見えなくなるところまで

でも逃げて逃げて
ほっとした
その目の前に
恋は意地悪く
立っているかもしれない

あいつは結構足が速い上先回りが得意なんだ

あいつは
まやかしだ

その証拠に
知れば知るほど
汚れていくばかり

そう、だから
なにもかも誤解にすぎない
恋なんて生きていく上で
全く必要ない

しかし

それでもいいと思うのなら
それでも全うしたいと
思うのなら

自分を投げ出し
自分を失い
自分を損ない
自ら生贄の台へ上り

祈りのかわりに
体を捧げ

いちかばちか
手を打ってみよう

汚れてみるのも
いいかもしれないし