詩人の尊厳 その2
馬野ミキ

街で人間観察をする
昨今、特に女の子を専門。
で、俺の瞳にピーターパンの面影はない 訳で、駅で、
スタイルがいいということは野生だろうと思う。
俺の理性をつっつく、
つまり俺はレイプをするということを我慢する
感受性が強ければ強いほど、その代償は大きい
だが俺は常に世界に対して受身のドS

酔った父が母を犯すことをみて育った
父のようにはなるまいと三十まで〜
俺のつきあう女の子は性的な虐待や悪い過去を持っている子が多い
俺は心臓のなかに父を閉じ込め、脳味噌で生きた
俺なりにネクタイを締め、あの狂った腰フリ人形を閉じ込めたのだ
神などいないし、目がイッちまってる
つまり俺は多くの時間に、
めくるめく自慰の世界のなかで人間の尊厳を鍛えるしかなかった
想像力と現実の、ギャップは、激しい

ティッシュにくるまれたものをジッと見つめ
まだ夢や愛や希望が欲しいと俺は言った
いうしかない
涙を流しながらこすりまくるのだ、
人類である為に


自由詩 詩人の尊厳 その2 Copyright 馬野ミキ 2004-04-21 19:31:35
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