模造
和森朱希

あたしの言葉は
いつだって
足りないの

どんなに
伝えたくても
どんなに
隠したくても

ひとつも
上手くは
いかないから

壊れそうな言葉を
最後まで
自分の中に
置き去りにすると決めた

ただ
青空の下で

祈るしかできなかった

君が
光を浴びて

真っ直ぐな目のままで

歩いて行けたらいいと

願うしかなかった


いつかきっと

こんなふうに

また君と

笑いあえると

信じたい



今まで、ずっと

ありがとう。





自由詩 模造 Copyright 和森朱希 2007-03-13 17:12:20
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