今起きている現実は
収束と発散が同時に行なわれ
ともに引き付けあいながら
バランスを保っている
心の中もまた
新たなる躍動と既存への安堵を
同時に満たそうとしながら
均衡を保ち続けようとしている
どちらに傾くのかは
ほんの些細な出来事から始まり
一度その重心が片方へ傾くと
何人たりともその制御は不可能となる
押さえようとすれば踏み潰され
無意識のままいつしか行動を伴う
個人は社会の中にありながら
社会もまた個人の中にある
個人はその人生とともに
社会はその歴史とともに
常に均衡しながら変化する
生はその結晶である