まい・れぼりゅ〜しょん ー僕の太陽ー
服部 剛
だうな〜で
仕事さぼった翌日に
こころの垢・錆ふりはらい
いつものバス停に向かう
歩道の
前を歩く女子高生
突然ふりむき
( すかーと ふわり )
僕に向かって
歩いてきた
ら
するーして
背後で髪がツンツン立った彼氏に
小走りで「おはよう」と寄り添う
顔だけを
後ろに向けたまま歩きつつ
ふたり並んだまばゆさを
ながめていたら
学ランのボタンが一つ
きらっ と光る
( あぁ
( あのちいさいひかりは
( はるかなそらからそそがれて
( ちきゅうじょうの
( いきとしいけるものをいかそうと
( きょうもかなたでもえている
八百屋から
風にのり
僕の耳穴に吸い込まれる
昔の歌手の唄声
「 きっとほんとの
かなしみなんて
じぶんひとりで
いやすものさ 」 *
( そうか
( あのひとつのぼたんにはんしゃした
( かなたのひかりは
( しょうもないこのぼくさえ
( いかそうと
( きょうもかなたで
( ねつれつにもえている
気がつくと
ひらいた手の平にのっていた
小さく燃える太陽
( それをのみこむと
( ぎらぎら
( もえはじめた
( ぼくのたましい
気がつくと
通り過ぎた、いつものバス停
遠くに小さくなっていた
* 渡辺美里の唄「My Revolution」の歌詞より引用。