まい・れぼりゅ〜しょん ー僕の太陽ー  
服部 剛

だうな〜で 
仕事さぼった翌日に 
こころのあかさびふりはらい 
いつものバス停に向かう 

歩道の 
前を歩く女子高生 
突然ふりむき 
( すかーと ふわり )
僕に向かって 
歩いてきた 
ら 
するーして
背後で髪がツンツン立った彼氏に
小走りで「おはよう」と寄り添う 

顔だけを 
後ろに向けたまま歩きつつ 
ふたり並んだまばゆさを 
ながめていたら 
学ランのボタンが一つ 
きらっ と光る 


( あぁ
( あのちいさいひかりは 
( はるかなそらからそそがれて 
( ちきゅうじょうの 
( いきとしいけるものをいかそうと 
( きょうもかなたでもえている 


八百屋から 
風にのり 
僕の耳穴に吸い込まれる 
昔の歌手の唄声 


「 きっとほんとの 
  かなしみなんて 
  じぶんひとりで 
  いやすものさ   」 *  


( そうか 
( あのひとつのぼたんにはんしゃした 
( かなたのひかりは 
( しょうもないこのぼくさえ 
( いかそうと 
( きょうもかなたで 
( ねつれつにもえている 


気がつくと 
ひらいた手の平にのっていた 
小さく燃える太陽 


( それをのみこむと 
( ぎらぎら 
( もえはじめた 

( ぼくのたましい 


気がつくと 
通り過ぎた、いつものバス停 
遠くに小さくなっていた 





 * 渡辺美里の唄「My Revolution」の歌詞より引用。 
 






自由詩 まい・れぼりゅ〜しょん ー僕の太陽ー   Copyright 服部 剛 2007-03-10 21:28:53
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