こはる
とうどうせいら

草食べて帰ってきたら
ご主人がすてきに見えた
台所で皿を洗う
健康スリッパを履いたご主人の
もっちりしたふくらはぎに
すりすりしてみる


   あっ、おかえり


なにかこわく的な主人の御声
ひとしきり撫で回され
出てくる鰹節

  ぐるっくー
  やったね
  

食べ終わって、
もう一回ご主人を振り仰ぐ。
変わってしまったあなた。
くすんでしまった、輝き。
どうしてだろう。
なぜあなたに興味を持ったのか。
それすらも、
今は 思い出せないの。
ごめんなさい。


   だっこさせて〜〜〜


というご主人を後に
さっさと部屋を出て、


今日は
ベランダで寝た。




自由詩 こはる Copyright とうどうせいら 2007-03-08 19:53:16
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