見捨てられた夢
ぽえむ君

見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった
夢は捨てられた道の上に座り込み
ただじっと空を見つめていた
空に行けると信じていた
自分は光だとばかり思っていた
夢は自分が夢だったことを思い出した
夢は今の現実を
夢であってほしいと願った
途方にくれた夢は
それでも夢を捨て切れなかった
夢は立ち上がり
どこに進むわけではなかったが
少しだけ上を向いて歩き始めた


自由詩 見捨てられた夢 Copyright ぽえむ君 2007-03-03 21:21:26
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