待ち惚け
夕凪ここあ

木の芽を幾つ数えた頃に
木の芽を幾つ摘んだ日に

想い晴れないこの空で
幾度の晩を越したのか

ひとつ小さな結びの手
時には木漏れ日うたたね木

姿変われど弓張り月の
野原に跳ねる手鞠唄

待ち惚け 待ち惚け

貴方はあちらへ行ったきり

待ち惚け 待ち惚け

また摘む緑の優音色

てんとんとん
てんとんとん

今度あちらへ行ったなら
お帰りなさい孤の空へ


自由詩 待ち惚け Copyright 夕凪ここあ 2007-03-01 23:11:22
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