眠れぬ夜はキミのせい。。。
三架月 眞名子

明け方の空を見てしまった
月がだんだん白んでくる

 あぁもう少しで消えてしまう・・・

そう思いながらベッドにもぐりこんで


あぁそうか
眠れないのはキミに逢っていないから
思い出せないよ
キミの笑った時の目の優しさも
触れた時の髪の柔らかさも
繋いだ時の手の温かさも
寄り添った時に香る匂いも
その全てを思い出しながら
アタシは眠りについていたから
それが思い出せない今は
いつまで経っても眠れるはずがないわけで


逢いたいです・・・


今すぐにでも
最終列車に飛び乗って
近くて遠いキミの家まで
月明かりの下をずっとずっと
でも出来ないよ
迷惑とか押し付けとか我儘とか
いろんな壁がアタシを押しつぶして
素直に逢いに行けないんだ
こんな時
大人になんかなりたくなかったと
心から思ってしまうけど


だから今度会った時
キミの愛用の香水を教えて
そしたらすぐに買いに行って
そして枕に振り掛ける
アタシは幸せに包まれて眠りにつけるから
そして甘い甘い夢を見続けるんだ


夜が終わるまで

朝が廻り来るまで

次にキミと逢える日まで・・・


あぁ記憶の光は
こんなにも温かい





自由詩 眠れぬ夜はキミのせい。。。 Copyright 三架月 眞名子 2007-02-27 22:37:47
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