青春
ワタナベ

指と指の間から
零れ落ちていくそれが青春だと
零れ落ちていくそれを左手ですくい
左手から零れ落ちたそれを右手でつかもうとする
もどかしさに胸をかき
からっぽであることにはたと気づく
ぬるい春の午後


自由詩 青春 Copyright ワタナベ 2004-04-16 16:41:55
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