ノート(43Y.2・16)
木立 悟
ひりひりとした
風と陽に身をよじり
花は
雨になった
肺の猫は鳴き
骨の猫は眠る
子らは
傘をさがす
世界が
背負われたものになり
歩みとともに揺れる
光にめくられ
くりかえしもどる
曇と鉄のはざまの葉
水を飲みたがるがあり
水を飲みたがるはなく
水を飲みたがるになり
水を飲みたがる
背から背への
歩みの音
陰を伝い
花を伝う
未詩・独白
ノート(43Y.2・16)
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木立 悟
2007-02-17 01:48:25
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