心呼吸
A道化



混じり気のない東から
広い、まばゆい氷が溢れる
吸うわたしは、吐く
愛おしい、正しい、愛おしい、
ひゅう、ひゅう、
吸う、吐く、わたしは
空気にキスをしている
ああ、だからこの肺
その度に満ち引きする朝の
氷の為にいっそう
明るく、清く、冷えるこの肺を

愛おしい、正しい、愛おしい、
わたしの心と、呼ぶ


2007.2.14.


自由詩 心呼吸 Copyright A道化 2007-02-14 08:40:23
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