指先の重みとアンサンブル
大城 小町

あまり寒くない時期に

あまり寒くない土地で産まれ

あまり裕福でない家庭で育った僕は

生きる事に必死で強がりで

今日初めて死にたくないと思った


とても寒い時期に

とても寒い土地で産まれ

とても裕福な家庭で育った彼女は

夢や希望に臆病で

今日初めて生きたいと思った


そんな僕らの子供は

そんな二人の子供だから

そんな僕らを通じて

こんな世界を愛するのかな


少し寒い時期に

少し寒い土地で

少し寒い時代に君は産まれ

誰よりも暖かい愛情で包まれて・・・










自由詩 指先の重みとアンサンブル Copyright 大城 小町 2007-02-09 23:41:42
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