歴史はあなたのうそを嫌う
umineko
歳を経るごとに
父は粗野になる
私の知っている父は
情けないほどに
やさしく
臆病であり
世間が
とても狭い世界が
気になって仕方がなくて
私はそんな父を見て
半ばあきれ
時に憎み
そして
何も感じなくなった
歴史はあなたのうそを嫌う
あなたは今
行きたい所に行き
言いたいことをそのまま言う
忠告を聞き流し
自分だけを主張する
人は
あなたが変わった、と
そんな風に言うけれど
それが
あなただということを
私は
ずっと気づいてた
私の中に
あなたがいて
いったい
どれだけ時間がたてば
私も
あなたなのだろう
歴史はあなたのうそを嫌う
やさしさなんて
どうだっていい
あなたらしく
今日を
生きて