レノン
純太

レノン…
海燕の好む空を
そして意気を知っていたね

見事な偶然だったよ
真昼の影にモノクロの 
風 枯葉 無邪気の香りを漂わせ始めた時
俺はモーリスの弦を替えていた
5弦目とラジオが戦死を運んできて
6弦目の袋は開けられず
そのまま俺は途方にくれたんだ

ひとりぼっちのロックはビートルズを駆け抜け
抱きしめた夢をミキサーに散りばめて
あたりまえの街並みを奏でたね
そして戦死の夜から地球中の世界集へ
今もヒントを流しているよね

あれからいつも
俺のちっぽけな十字路での行き先は
異邦ラバーランドだった
しかしやはり夢は長い時間をかけて
ちっぽけなまま砕けたよ

けれどもレノンあなたが
モーリスからローズウッドに変えさせたんだ
だからファンタジーは今だ冷めず
まして腐らなかった俺は
時折こうして
自身の革命と自然を歌っているよ

白い濃霧を散らす響き
A DEY IN THE LIFE
俺はボトルネックで歌う
やはりカルピスの瓶は
具合がいいね


自由詩 レノン Copyright 純太 2004-04-11 00:13:53
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