我にカレーを
山崎 風雅


 どこまでも続く道を一人暗闇の中歩いている
 一人で一人で一人で一人で ひぃっ

 人生知れたこと
 どうなる地球
 どうなるルー大柴

 まだこんなことろにいる自分
 さっさと片付けておしまい

 メイド喫茶にいった
 カレーを頼んだ
 メイドに食えっていわれた
 情けない
 俺はヲタクにはなれない

 選挙がある
 候補者が挨拶に来た
 手を握ってくれた
 なんだか嬉しかった
 俺って単純

 結婚しようと言われた
 俺もしたいと思った
 病気でまともに働けない
 家庭崩壊予想では大雨の警報

 心温まる食堂を見つけた
 お爺さんとお婆さんが営んでる
 ろくに愛想を言わなくても
 二人のペースは変ることない
 刻んできた歴史を思うとき
 普通のカレーがとびきり旨いと思った

 

 


自由詩 我にカレーを Copyright 山崎 風雅 2007-02-01 00:11:42
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