「決して眠れない夜のメランコリックな散文」
朽木 裕

端的に云うと「死にたい」、自分嫌いも程々にしろと思うが年々酷くなり好きになれそうな気配は皆無、時間を巻き戻すことは出来ないことで、どうして私はいつもこうなんだろって嘆く 嘆く 嘆く なのに性懲りもなく何回だって繰り返す失敗、反省したんじゃねーの?この生き方、この性格どうにかなおさないともう生きてちゃダメだって悟ったんじゃねーの?なんでまだ生きてんの??「死にたい」、、、私は仕事が怖い、楽しいけれど怖い 怖い 怖い この上もなく、だから職場へ行くのも怖い、目ぇ覚ましてから布団ひっかぶって脅えてる、どんどんどんどん進んでしまう時計にいつも脅えてる、ギリギリまでその世界へ入りたくなくて結局死を垣間見る速度で毎朝バイクを飛ばす、飛ばしながら思う、もう労災は使いたくないけど過失ゼロで交通事故にあいたい、信号待ちしてる時いつも思う、交差点の真ん中で右折待ちしてるだけのところにトラックでも突っ込んでこないかな、って、とんでもない考え、人として最低だということは百も承知で、そもそもだから私は死にたいのであって、、、ぐちゃぐちゃに身体をしたいわけではなくて行く先を職場から病院の白いベッドに変えたいのである、逃げたい、逃げてしまいたい、仕事の失敗は掘り下げて考えればたいてい私が私であるがゆえの、私が私として在るからおこりうる失敗でこの生き方、この性格を変えない限り私は失敗し続けるのだろう、それでいいわけはなく、かといってどうして変われないのか自分でももうよく分からない、死ぬくらいなら仕事やめれば?って自分だってそう思う、けど客観的にはそうでもやっぱりそんなわけにはいかないんだって事はよく分かった、こんなに不出来な人間のままで終わりたくない、そうやって変わろうともがいて苦しむうちにきっと命もなくなるんだろう、なんて、だったらいいけど結局私は生きていて「死にたい」って云い続けてる気がする、本当にこの命は死にたがりの落ち込みたがりで困る、けれど最終的にはいつも死なないのでタチが悪い、枕元に「完全自殺マニュアル」置いて寝る前に毎晩読んで、それで何か変わりましたか?死に方はどれに決めましたか?それともやっぱり生きて頑張ろうって決めましたか?阿呆ですか?変われないくせに何をどう頑張るんだっつーの、馬鹿が、頑張ろうって決めて実際頑張って自分にとっては大きな一歩を踏み出したつもりでも数週間後にはもう空回りして失敗して「死にたい」って呟いてる、本当に変わらねーのな、そんなところの生き方も、私が生きてていい意味が果たして職場にあるか?答えはNO.だ、なんの役にも立たねぇし、仕事は出来ねぇ、頭は弱い、失敗ばかりしているだけ無駄っつーか迷惑?本気でドロップアウトしちゃえば?仕事も人生も終わりにしちゃえば?私は私の死を決して悲しむことはしないよ、お疲れサマって笑う、くよくよ悩んで傷付いてたけどそれも全部ムダでしたね、って笑う、死んじゃえば終わりだもんね、期限付きじゃない逃げだもんね、もう戻らない、、、仕事できない女がいたねって、やるべき事できない女がいたねって、頑張ってるんだろーけどどうしても暗い女がいたねって、いつか云われてすぐにこの世から消える、心も身体も全部消える、なくなっちゃえばいいのに、思い出とか記憶とか全部全部、私がこの世にいたこと知ってる人は全部忘れちゃえばいいのに、そうしたら楽なのに、こんな私を愛してくれる人がいる、いるから、死ねない、逃げられない、立ち向かうしかない、変われない自分に、辛い 辛いよ、逃げたい、死にたい、消えたいよ、自分のことを負の感情でしか語れない女を好きでいるという事はどれほど辛いことだろう、自分のことが大嫌いな女のことを好きでい続けるというのはどんなにか辛いだろう、好きになって良かったって一瞬でも思われる自分でいたい、そんな自分になるためにはどうしたらいい?出口は見えない、仕事は出来ないままで私の中には目に見えないストレスが蓄積されていく、そんな時にもまた思う、神経性胃炎とかで倒れたらあの世界へ入らなくてもよいのだ、決定的に死ぬわけではない病気に私は憧れを抱く、白いベッド 白いベッド 白いベッド 口実のしっかりある逃げに私が憧れてしまう、そんなところがとても汚い、自分が大嫌いな人間に自分のいい所なんぞ見えるわけもなく自分をかたどる全てのものが汚い 悪いところに見える、あながち間違いではないけれど、それでも好きを伝えてくれて有難う、でもごめんなさい、死にたいととても強く思う、貴方の命でなんとか私は生きながらえている、図々しくも呼吸をしている、カッターの刃を長く出したって怖くて床に取り落とした、鋏を手首に開いてあてても力は殆どいれなかった、火に手を近付けてもすぐに離した、壁に頭を打ち付けても3回くらいでやめた、死にたいのに死ねなくて死にたくなくて死ななくて今日もなんとか息をしていた、この世に縛られているとかそういう事ではなくて、愛しているし愛していたいと思うから、貴方のことを、その1/100でも自分のことを好きになれたなら私はこんなにも苦しまずに生きられるというのに、


散文(批評随筆小説等) 「決して眠れない夜のメランコリックな散文」 Copyright 朽木 裕 2007-01-23 15:22:03
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