howling
茶釜
寒さに縮こまったその尻尾を
エイトビートでおっ立てたら
部屋でゴム毬追いかけている奴等なんかよそ目に
始めようぜ
春の陽気の中でも
真夏の渇きの中でも忘れはしなかった
狼達のロックンロールを
おれ達は誰彼なくおいそれとなびきゃしなかったはずさ
ちょっと似た匂いのする奴らと
たまにじゃれ合ったりもするが
それぞれの獲物をまた見つけたら
すぐにバイバイ
いつだって自由
毎日が新天地
時に独り
荒野の苦汁も舐めるが
それが何だってんだ
この際限ないステージで
ビッグな月を追いかけて気が済むまで吠えまくり
ヘヴィな匂いの泥の中で存分に転げまわれれば
大概の事は忘れちまう
易々と繋がれてやるもんか
シャンプーなんてくそ食らえ
さぁ、嵐に折れたその耳を
ヘッドシェイクで伸ばしたら
狂っちまった髭の感度をチューニングだ
忘れるんじゃないぜ
かつて秋の寂しさに
冬の冷たさに
耐え抜いたそのハートに
深く書き込まれた
あのメロディを
自由詩
howling
Copyright
茶釜
2007-01-14 17:48:56