小春日和
AB(なかほど)



つかのまに慣れてしまう
なんて
できないようだ
日は少しずつ延びてゆき
僕等の時代はぼやけてゆく

時折
君の手を引きながら思う
遠くの空の下の世界を
ひとつに繋がっているはずの世界を
君たちも
足並みはそろえなくてもいい
もっと高みへ
もっと深くへ
光が
求めるものの心へ降り注ぐように


やがてまた
日は少しずつ延びて
君等の時代もぼやけてゆくけど
また今日みたいな小春日和には
手を繋いで散歩するといい

君が大きくなるのを
いつまでも見ていたい
つかのまに慣れてしまう
なんて
できないようだ





未詩・独白 小春日和 Copyright AB(なかほど) 2007-01-14 00:19:54
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