創書日和「雪」
イズミナツキ


助手席に座って流れる景色を眺めていた
運転席では母が久しぶりの運転をしていて
トンネルをくぐると
そこには雪が積もっていた
途中から
空から雪が降り出して
こうでなければ冬でない
なんて思ったりしていた

次の日の朝には
今年小学生になる従兄弟を連れて公園へ行き
雪だるまをつくった
大きな雪だるまは作れなかったけど
小さな可愛らしい雪だるまを作り
家へ持ち帰ることにした

帰る途中に
氷柱を取って食べて
冷たいけれど美味いと思ったり
実は雪は汚いんだとか従兄弟に言いながら
それでも雪は
命のように降り注ぎ
人のように積もり
綺麗でもあると思ったりしていた


自由詩 創書日和「雪」 Copyright イズミナツキ 2007-01-13 00:01:30
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