逸星
Rin.




あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただひとつはぐれた乾かぬ涙から
  生まれた星のささやきのうた

高々と昇れる空の紺青は
  海より深いかなしみのいろ

瞬かぬ星の前だけなれるでしょう
  ここまで強くこんなに弱く

あなたとおなじ星座のなかで光る
  言葉のかけら今宵も集め

てのひらからともにこぼした星の数
  真冬の空のまぼろしの数









短歌 逸星 Copyright Rin. 2007-01-10 23:24:15
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