未来
れつら
それから
細かく散った蒸気が窓に寄り添い
部屋の外の冷たさを教えてくれる
目を瞑っても消せないあかりがある
ここが最果てだってことはいつでも言える
手を伸ばしただけ今が伸びていく
しずくが落ちる瞬間にばかり気をとられてはないか
昨日出会ったひとはそう言った
それからおとついになった
視線を投げた先に今が伸びた
窓ガラスをつたって落ちた
自由詩
未来
Copyright
れつら
2007-01-09 07:26:23