寅午


あなたは信じますか?
夜ごと 言葉の灯火のしたにやすらぐ心のあることを

ぼくは待っている
空のはてから
ぼくの大地にふり降りてくるあなたの言葉を
ゆりかごのなかで
母のぬくもりをせがむ赤子のように
手をさしのべて

ぼくたちは遠く離れていて
互いにあいまみえることはできなくても
ぼくは信じている
言葉がぼくたちの距離をつなぐ架け橋になることを
「大鎌がのこしたひとむれの花」のように
言葉によって あなたとよろこびを分かち合えることを。

 ☆引用句はフロストの詩より

読んでくださり、ありがとうございます。






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