愛を無くしたケガエルは/The Boys On The Rock
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 恋月 ぴの 
「復活」、永遠のテーマのようです。そして象徴的な存在と
して描かれているケガエル。それは、恋人なのでしょうか
それとも愛人とも言える存在なのでしょうか?

干からびた(マンネリ化)した愛を蘇生させる秘薬
100円ショップで売っているとは知りませんでした。
Yockなぞ、常に持ち歩かなくては^^

それから、元気を取り戻したケガエルの歌う歌は愛の歌でなく、
繁殖の歌であることに、愛を蘇生させながら愛への幻滅、
物理的(即物的)な接触のみを信じる。そんな絶望感のような
気持ちを裏に感じました。ちょっととっつきにくい先入観を
覚えてしまうタイトルですが、詩の内容はかなり深くて、人生
の刹那、無限であると信じたくても、即物的な行為にのみ
愛のつながりを確かめざるを得ない現実の儚さ、虚しさを
顕していると感じます。
-  
- 千波 一也 
繁殖、という言葉選びが好きです。
愛はその都度なくなってゆき、次々と生まれてゆくのだろうか・・・などなど。
愛には謎が多いですね。
 
作者より:
>>水無月殿

 ありがとうございます。すったもんだの後に「繁殖の歌」で締めたのは
 我ながら不思議な選択でした。

>>桜殿


ありがとうございます。

>>Yock殿


感想ありがとうございます。確かに復活がテーマです。万葉集にこんな長歌があります。
作中の変若水が歌いこまれています。

 天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 月夜見の 持てるをち水 い取り来て
 君に奉りて をち得てしかも

変若水を捧げ、愛する人と永遠に愛を生きたいというという内容の歌ですが、
ぼくはこの歌を読んでぞっとした記憶があります。たぶん、根がリアリストの
せいでしょうか、願望とはいえ不自然なことを起こしてまで、生や愛を永らえる
ことに違和感があったものと思います。案外、繁殖の歌を歌っているのはぼくかも
しれません。

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