以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- - 田中宏輔
- - 朧月夜
- 「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに」はなんとなく覚えていましたが……なんとなく読んだものでもなんとなく覚えているものなんだな、という感想で、足立様もその歌を知っていたか、知っているだろうな、意識してだろうか、無意識にだろうか、というのがまず気になるのですね。いまどき、あからさまに模倣していても、偶然似ているだけだ、と開き直る人もいますしね、そういうのはみっともないと思い、一番に気になるところではあるのです。でも、それはこの歌のテーマではなくって、上の歌を知らない方はなんとなく「なくなくに」を少し変わった使い方? と思うのみなのかもしれないのですが、この歌が本歌取りだと思えば、作者が元の歌にいかに似せようとしたか、そして離れようとしたか、という点は気になってくるものであって、作者の心の動き、というのも一読者からすれば見えてきます。なのですが、そうした作者の創作姿勢に寄り添う解釈、というのも行き過ぎればつまらないもので、わたしはなんとなく「なくなくに」という舌足らずな語彙に魅了される、その魅了されるところを、まずは考えてみようなどと思うのですね。これは真面目に歌を詠んでみようと思った作者のてらいなのかなあ、などと。「乱れそめにし」という言葉が浮かんできたところで、作者は「あっ」と思ってしまったのかなあ、などと邪推するのです。「たなごころ広げてみれば初紅葉」というのは、自然を歌っているのにまるで恋の歌の比喩歌かのようにも思える、そこでくすっとするか、大人っぽいと照れるか。初紅葉にすら感動してしまう自分のことを照れてしまっての、「なくなくに」なのか……などと、大人心の戯れをまるっと感じさせてくれるのです。
そうですか(笑)。
---2024/09/11 00:13追記---
- - 陽向(2躯-30~35)
- - 海
作者より:
おぼろんさん
急いでいたので入力ミスですテス
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