花祈/303.com
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- atsuchan69 
- レタス 
- アラガイs 

花祈り、「花祈」と書いてハルキ、または(はなき)と読むのかな。主に鎮魂のために捧げられる造花ですね。これは雰囲気もあり、冒頭部分から鳥たちの鳴き声で祈りを促したのもいい。終わりのほうには活きた花の名前が、、ただこの終わりの前段ですね。花祈とされた主題を考えてみれば、最初に出てくる鳥たちはどうしちゃったのかと気になりました。インパクトが強すぎて気になるのです。飛び立ってしまうのか、それとも……。こんな些細なことが気になるのも私が投稿した「お粥」とよく似ていて、冒頭、詩想をくり出しておきながら終わりは食すというお粥で終わってしまう。その接点が少し足りなかったな、と悔やんでいるからなのです。


- おぼろん 
出てくる名辞が少し唐突なような気もしますが、感性に従った表現が表現の本来であるということも思い、メタファーや一般に共感されうる言葉だけを持ちだしてくる、というのが本当に本来の表現としてあるべき姿なのか、ということは感じるのですね。ここに持ちだされた名辞は多分作者の好みや親しんだ知識によって選ばれたものだと思うのですが、この詩の作者は評価ということを度外視して、自分が持ち込んだ名辞、その選好に自信を持ってもよいような気がします。「だって 木は花じゃない」という言葉が当たり前のようでいて、当たり前でなく、本当に木というものを見つめてきたのか、花ということを見つめてきたのか、という問いを読者に突き付ける。「極楽の鳥には足がない」という表現もしかりです。こちらは、むしろ作者の独断が常識にたいして対決姿勢を示している。表現というものが単なる叙述とは違う、ということがここで思い出されるのかもしれません。リズム的に舌足らずな面もありますが、詩らしい詩だという感じがします。
 
作者より:
ポイント有難うございます。

アラガイsさん

有難うございます。鳥たちは標本箱の中で眠っているんですよ。彼らの祈りが、飛んでいた頃に見た花の記憶です。答えになっているでしょうか。亡くなった後も歌ってくれるのです。「お粥」も読ませていただきますね。

朧月夜さん

丁寧に読んで下さり有難うございます。本当は若さだけで詩を書いたり読んだりできるような年でもなくなったのですが、いまだにこうして誰かとお話ができることが嬉しくて書いています。
詩そのもので誰かの目に留まるのも嬉しいですね。そうであればいいのですが。

戻る Home
コメント更新ログ