地下室へ下りる階段を/Lucy
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- ひだかたけし 
- ただのみきや 
- ナンモナイデス 
- 梅昆布茶 
-  
- そらの珊瑚 
- 山人 
渋いですね。
 
作者より:
ひだかたけしさん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。 

ただのみきやさん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。 

ナンモナイデスさん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。 
---2021/01/20 19:13追記---
すみません、上記三名の方にご評価いただいた後で、大幅に書き直しました。
タイトルも変えました。
書き直す前の原稿を、ここに載せておきます。

梅昆布茶さん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。
 
七さん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。
 
そらの珊瑚さん、お読みいただきありがとうございます。ポイントに感謝致します。

山人さん、お読みいただきありがとうございます。ポイントと、コメントに感謝致します。 
>渋いですね。




(修正前の原稿)↓
 

「地下牢へ下りる階段を」     松岡真弓

地下牢へ下りる階段を見つけられない影たちが
明け方の薄闇にたむろするので
もうないはずの衝動にかられ
割れて逆さまに地面に埋もれた甕の底や
脱ぎ捨てられた祭りの衣装が散乱する
廃墟のような裏道を
やみくもに走る
風もないのに
揺れる七夕飾りを下げたアーケード
どの店のシャッターもおりているのは
早朝だからか
そこがすでに終わった時代の街だからなのか
家電量販店のチラシが雑に折りたたまれて
壊れた自動扉の隙間に挟まっている
そこのわずかな出口から風が
建物の内から外へと
吹いている
躓かないように転ばないように
地面の凹凸を凝視しながら
君は急ぎ足で来た道を戻る
戻ろうとすればするほど
見覚えのない背景が
芝居小屋で見た大道具のように
次から次へと立ち上がるので
君は道に迷っていると気づく
はじめから覚えていないセリフを思い出そうとするように
君は棒立ちになる
ふいに誰かを呼ぼうとして
---2021/01/23 23:03追記---

---2021/05/17 12:36追記---

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