田楽や引き千切られし赤い糸/北大路京介
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 芦沢 恵 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- アラガイs
田楽や引き千切られし赤い糸 この場合仕様はどれが適切であろうか? 孤蓬氏にお尋ねしたいのだが。
例えば、 田楽や引き千切られし(ぬ)赤い(き)糸 では否定の完了になり意味が変わってくる。
それとも、田楽や引き千切られた赤い糸 で良いのか?
そもそもがこの句に引きちぎられ という仕様が不味いのだろうか?
お二人どちらかに教授願いたい。

※〜たる、たり。孤蓬氏 感謝いたします。

※文法上古いと言うことですね。歌謡曲「昴 」 谷村新司 。比較にはならないが、とある蛙 氏のお説はもっともだ。ありがとうございます。


- ……とある蛙
 過去の「き」の連体形「し」に関して、基本的には孤蓬さんの御説とおとりであります。
 しかし、俳句においてはかなり以前から存続の意味を含んだものとして使われています

梅ちりてさびしく成りしやなぎかな 蕪村

 江戸期には「し」にも存続の意味が含まれるようになったと言わざるをえません。
 文語文法は平安時代あたりを基準に考えているので、必ずしも蕪村が文法上の誤りを犯したとは断定できません。

※俳句として、この句を読んだ場合、首を傾げざるを得ません。
 取り合わせが遠すぎて、情景が浮かびません。
 かなり読んだ人の主観が入っていると言うことです。
 情景の切り取りが俳句の場合、必要ではないかと「主観的」には 考えておりますので。

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