つめのゆめ
ふく

小指のつめが騒いでいても
あなたはつゆと気にしないのね
遠くをみて
空をみて
目の先には春

時計の針の柵が越えられないのよ
わたし
間から手も
出せないくらいに

のどの奥にある味が夢を見ている
このベッドのにおいがつながるように
のばした先にいるように

春の風が
下から吹いてくることを


自由詩 つめのゆめ Copyright ふく 2005-03-30 18:15:08
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