堅く握り込んだ
こぶしをひらくと
てのひらに花が生まれる

目を閉じて
かすかな匂いを取り込み
脳によろこびを与える

水をはった
ガラス鉢に浮かべて
しばらく眺める
しずかな、 ....
私は怒鳴る。
不条理ないびりの習慣に怒鳴る。
すると季節外れの銀杏の黄色い葉が、
はらはら、はらはらと降り、
私の肩をすり抜けて体内に染み込んできた。
銀杏は尚もはらはら、はらはら ....
よく思われたいからか
肩がこる
からだに何枚も皮膚ができる

できもしないのに
できます
という顔をする
顔がこる

並んでしまう
ほしがっている
みんな という札の順番待ち
 ....
どうかリラックスして

痛みを増やさないでね

白いイルカに乗って

深海に潜ってゆき

不安や恐怖は

溶けてゆく

そんな気持ちに

どうぞな ....
短くて印象的なギターリフ。はっきりした音の立像。雨の祝日。中村文則。I am robot and proud。とか。


こころはいつもなにかに接続したがっている。と思う。他 ....
春が来て
花曇り
二時限目のチャイムと
遅れているバスと
並行世界
私 ....
心身の底から
信じられるものを求めて
探しまわっても
見つからない

小さな懐疑が
意識の奥で
息をひそめて
笑っている

ひとつの真実らしきを
信じることで
ほかの真 ....
駅のホーム
立ち食いそば屋で
かき揚げそばをすすりながら
おにぎりをほおばる

小学生の高学年
夏休みなどに入ると
私はひとりで新幹線に四時間ほど乗り
田舎に帰省していた
とても酔う ....
      浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
支柱に古いラクガキがある
それはぼくのこころとつながった血管
さみしそうに腕を振ればきっとかえってくるような

横文字のおおきな団地をぬけて
ライターのガスがもつまでの短時間
塞いでいた耳 ....
受話器を先に置けなかった 三年前
今では先に切りたくて焦燥


ツーツーツー ただの電子信号が
あなたの鼓動に思えていました


手を繋ぎ 温度を感じてふと訪ねる
ねえねこ ....
瑠依さんのおすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春工房- 佐野権太自由詩5*13-3-22
所感Ⅰ- 田園自由詩5*13-3-21
名のみの春- 朧月自由詩1313-3-21
白いイルカ- 多紀自由詩21*13-3-21
逆算マニア- ねことら散文(批評 ...113-3-20
花曇り- 方舟自由詩813-3-19
真なる信- シホ.N自由詩313-3-19
駅のホームと立ち食いそば屋- 灰泥軽茶自由詩18*13-3-19
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
カスタネットシティ- カマキリ自由詩112-12-31
眠りたい私- やや短歌4*10-6-19

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