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想い出したように
鳴る
風鈴が
躊躇うように
あなたが
幼い頃の話をする時のように
鳴る
風鈴が
逃げる風を追い駆けようとして
諦めたように
鳴る
あなた ....
ゆっくり上がって
ゆっくり下りる
破綻のない円を
描き続ける密室の中
あなたと向かい合った
あなたが指差す方向に
ひきつった笑顔を向けながら
まだ信じることが下手だったわ ....
未だ血圧の上がりきらない朝
乳白色の靄がかかった意識の西側から
コーヒーの香りが流れ込んでくる
オールを失くしたボートさながら
廊下をゆうらりと彷徨いながら
食卓のほとりに流れ着く
....
平瀬たかのりさんの夏井椋也さんおすすめリスト
(3)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風鈴
-
夏井椋也
自由詩
13*
25-7-12
観覧車
-
夏井椋也
自由詩
11*
24-6-30
食卓に朝を置く人
-
夏井椋也
自由詩
14+*
23-7-15
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