おまえは
 スプリングステークスも函館記念も勝っている
 実にたいしたものだ
 でもそれだけじゃない
 皐月賞もダービーも菊花賞も走っている
 それも五着六着四着だ
 クラシック全出走全 ....
残暑なんてあっという間
待たされるのは春くらいなもの

きょう雨はやわらかな御手
緑深い山々のあたまを撫でている

天はやさしく言い諭す
まるで母親のように

さあ片付けを始 ....
夜が止まらない なにも多くを語ることはない
ただ深く語ればよい。
それをむずかしく考えることはできない
生まれて一生を終えたときの夢を語ればよい。

選れた詩人は優れた批評家だという
ならば  ....
謹んで逮捕されます  九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
トマトは好きだけど
トマトジュースは飲めない
っていうのと
豆腐は好きだけど
豆乳は飲めない
っていうのは
同じこと?
と彼女に聞かれたので
どうかなあ、
でも
僕は
牛肉も牛乳 ....
摩天楼が{ルビ朱=あけ}に染まる時
黄昏の時間も止まる
ざわめく雑踏もどこか遠くの
出来事のように消えて行く
ビルの窓から見た街も幻
トワイライトイリュージョン
歪んだ時間の狭間の中で
 ....
涸れた心を引き摺って

縋るように言葉を重ねて

キシキシと音を立てるこの胸の内に

どんな荒野が広がるだろうか



呼びたかったのは

誰の名前で

紡ぎたかっ ....
ひんやりとした
季節になりました
誰かが

口にしなくても
もう
夏ではないのです

あなたに

やさしい気持ちで
メールを返し
そう
口にはしないけど

自然に終わって ....
     くっぴんに雨浅く

    猫っかぶりで畳遊泳

     主張弁解の昨日より

   謂われなき明日を詠いたい

      六法全書を枕にすると

窓の向こうに{ルビ ....
私は語りましょう

年老いた異国の詩人が誘う
かつての黄金時代の
壮大な物語を


私は語りましょう

彼の地で出会った
美しい少女が流した
喜びの涙の色を


私は語りま ....
夏の余韻を残しつつ私の机上に秋が来た。
窓辺から吹いてくる風はいまだ悩みを含んでいるが、
黄色く色づく葉のそよぎは過ぎ行くものの抒情を超えて、
現実と幻想の間をゆらゆらとはためいている。
 ....
シロとクロの
誤魔化し切れない感情が
胸の奥を過る

シロとクロの
縞模様のウマの形が
意識の端を歩いている

草食系も肉食系も
一緒くたにして
懇ろに混ざり合わせたはずなのに ....
叶うのは月がすれ違う朝に
堕落した瞳は夜を溜める
染み付いた酵母の切れ端
拡げられた紙の虚しさ
わたしは痺れもしない
いつものように射精する
朧気なめまい
滲む墨の文字をたたみ ....
へべれけ和尚の職歴に偽り あさのやみにたゆたうことば、なみたつおもてにささやきをのこして、うっすらとたなびくあついかぜがめのまえにあらわれる、いのちのうしなわれたさいはてのほとり、たえまなくゆれながらほどかれていく言葉 .... 首のない雛人形飾っている 人類は忘れるという本能を繰り返し成長する。
成長とは常に新しさを追求するものだ。
新しさを求める芸術家の本能とは
、なんと浮気な性質だろう。
詩を書く行為とは常に新鮮なセックスを求める本能 ....
 鳥と   誤謬
眼の無い 朔に咲く
 花師   項の

 謎紫   白く
八日とも 病み世に
 想い   魅せ


啞啞あなた彼方此方


    が

  揚 羽 が
 ....
くびれ白く膨らんだ夢
濃く陰りうごめく野心
頬を染め淡く恋ごころ


わんわん泣いた幼子の
なみだ上った夕暮れの
隙間に射した金の細糸


重なり競う夏の雲たち
空も狭しと見 ....
おまわりさん見るたびに敬礼している 住む人の居ない
山の墓地

お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる

たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
 ....
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて

やがて積むものもなくなって  ....
ペンキで塗りたくったような空
ちぎって浮かべた雲は静止したままで
わたし本当は、地球儀の中で
生きているんじゃないだろうか


剥がれた雲のペンキの粉が
雪として降り注ぐのですか

 ....
いきかがり上
この焼けつくアスファルトを 歩かねば なりません

せみしぐれは しずかです
電気屋の扇風機売り場の せみしぐれとは ちがって
緑の影から にわかに飛び立った 蝉の翼の ....
いつかの時代のバンドマンが

「ドブネズミのように美しくなりたい」

と言っていたような気がするが

果たして、

下水を掻き分けて

文明の残飯を貪り食らう生き物に

鼻 ....
まだイントロだったのか 草むら駆ける僕と犬
不確かな未来を信じてる
風に吹かれて速度を上げて
川に突き当たるまで

昨日と今日の境界線
憧れの気持ちを失いたくないから
それを超えて立っている
夕日の中にも影を ....
左屋百色さんのおすすめリスト(345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喝采- 平瀬たか ...自由詩7*13-9-6
見送るだけ- ただのみ ...自由詩18*13-9-5
夜が止まらない- 北大路京 ...自由詩213-9-5
語れない詩評を語る- アラガイ ...自由詩4*13-9-5
謹んで逮捕されます- 北大路京 ...自由詩713-9-4
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
満月の夕(ゆうべ)- そらの珊 ...自由詩10*13-9-3
トワイライトイリュージョン- 未有花自由詩13*13-9-3
がらんどう- syuon自由詩213-9-2
寂寥- umineko自由詩14*13-9-2
くっぴん- ただのみ ...自由詩18*13-9-1
夢物語- キダタカ ...自由詩1013-9-1
秋の始まり- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-1
シマウマ- nonya自由詩20*13-8-31
瞳孔- アラガイ ...自由詩5*13-8-30
へべれけ和尚の職歴に偽り- 北大路京 ...自由詩113-8-29
午睡- 破片(は ...自由詩413-8-25
首のない雛人形飾っている- 北大路京 ...自由詩613-8-22
HONNOU- アラガイ ...自由詩8*13-8-22
とりとめのない- ただのみ ...自由詩16*13-8-21
でっけえな- ただのみ ...自由詩13*13-8-19
おまわりさん見るたびに敬礼している- 北大路京 ...自由詩313-8-18
お墓参り- Lucy自由詩19*13-8-18
読点- はるな自由詩813-8-15
きっとそれは塗ったように青い- 自由詩4*13-8-15
ソラゴト- 茜井こと ...自由詩2*13-8-14
いきかがり上- るるりら自由詩12*13-8-14
文明の残飯- ニワコ自由詩1*13-8-14
まだイントロだったのか- 北大路京 ...自由詩713-8-13
夏のスケッチ- 杉原詠二 ...自由詩7*13-8-13

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