すべてのおすすめ
夜に呼ばれ、
風に身を浸す。
月に影を渡し、
光脈を流れ。
響明。
光は響き、
すべて満たす。
明るいのはいやだって私が言ったから
昼間は1度だけだった
あの日誘ったのは私からで
光を取り除いた
水槽の底で
あなたに借りたシャツを脱いだ
ガラスの向こうを
しらない誰かの車が過ぎ ....
家を出たのは君から逃げるため
明滅を繰り返す黄色い信号を横目に
僕はまた歩き出す
桃のにおいがする水を買ってから
部屋に戻ろう
遠くでトラックがはしっているような
そんな音を聴 ....
正義と悪の
がいねんは
小さい頃に
戦隊ヒーローから
おしえられた
ものごとを
きょくたんに
2つに分けたがる
習性もピンチに
なったら他力本願な
体質もき ....
白っぽい二階建てアパートの部屋で
あなたと
バニラブルーを食べた
窓を開けると
川の音が聞こえた
目を閉じて
耳を澄ますと
まるでわたしたちの下を
川が流れているみたいだった
....
小さな君が
絵をえがく
大きな紙に
まっすぐに向かって
まるで 挑んでいるかのよう
これっぽっちも迷わない
どんどん どんどん かいていく
どんどん どんどん 君の不思議が現 ....
言葉が降ってくる、というのは
よく聞く表現だけれど
その降ってくる様子を語る人は
あまりいない
例えば ざあざあ、だと ....
貝殻の中で
「 」
こだまする
「 」
思い過ごしのような軽い頭痛
....
あんなぁ、
好きって言葉は誰にでも言えんねん
あの花が好きとか
あの本が好きとか
あの映画が好きとか な
でもな、君に言う「好き」は
他とは違うねん
あの花よ ....
かがやく小さな雲の群れが
夜の白をすぎてゆく
河口に 入江に
小さな舟がひしめきあい
薄いむらさきのなかで揺れている
雨を照らす手のひら
雨に照らされる手のひら
....
{引用=
AM6:10
ぼくは、
まだ
終わっていない
昨日から
もう
始まっている
明日を
眺めている
....
まるい月がきれいで
銀のスプーンに いっぱい
きらきらと
甘い匂いが広がる、夜
ブルーベリー色の空を
すくうフリをして
トーストに 魔法をかけてた
....
今夜
ぼくの知らないどこかの街に
一足早く八月がやって来るそうだ
寝苦しさに耐え切れない人妻たちが
全裸で街中を駆け回り
路上駐車している車に火を放つ
コンビニでぼんやりと
成人 ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた
頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
きれいな音楽だとか
物語が
ささえになること
ぜんぶひとから生まれたなんて うそみたい
ひとは まだ じょうずに好きになることができない
うけとめる心の
線の細さは
....
原宿のイタメシヤ
胸の谷間
分け合うピッツァ&パスタ
どっちがどっちのだかわからなくなったフォーク
唇
彼氏の話
「私浮気してるんだ」
想像
彼女のセックス
彼女の本性
あたしの浮 ....
君がぽかんと口を開けているのは
口の中で風が吹いているからだ
その正体が何であるのか
問う方法も知らないまま
ある日突然に
君は君であることに気づくだろう
そしてそれは
君が君で無いこと ....
八月
がくる。別れの季節
を知らないままに。
二度と醒めない夢
を夢見ながら、二度と終わらないおはなし
のまんなかにいる。
失われたひと
によってうたわれた歌
を、誰
にも知られない ....
と
に
か
く
地
球
は
グ
ル
....
君はまだ若いから
いつも遊びのつもり
それも面白くて
それも楽しくて
否定する気はないけれど
どこかで今日も
どこかで今も
涙の数だけ起きている
鼓動の止まる瞬間に
泣いたっては ....
堕ちる 堕ちる 堕ちる どこまでなんて知らない
視界は真っ暗ってわけじゃなくて
パチンコ屋のネオンやらスナックの看板やら
妙に見慣れた景色や知人の顔が通り過ぎる
おおい ウォッカ・ライ ....
きのうの僕はつらかった
きのうの僕はかなしかった
だけど めざめたばかりの僕は
一枚の白い画用紙
つらい色をぬらないでおくれ
かなしい色をぬらないでおくれ
....
わたしが放課後こっそりえさをやっていた
あの河川敷の林の猫を
あなたがちいさな段ボールに詰めたとき
ほんとうはおどろいたし
とてもかなしかったのだけれど
それがあなたの愛し方だと知っていたの ....
とめどなくなかから、そう、こんなふうに
星が消えて、灯りがうずくころ
風がなって、たましいのうまれるころ
そこにはやっぱり流れていて、
何処にいたって流れていて、
はねてうず ....
草原に寝転んだ
川沿いの草原
君にすすめられた日光浴
空と僕
なんだか僕はちっぽけだ
天道虫と僕
なんだか僕は大きくなった
僕のとなりに寝転んで 日向 ....
くるくるふわり
光が舞い踊る胸元
こげ茶色の滑り台は
ほのかに甘い花の香り
顔を上げる度軽く跳ねる
螺旋の中心に隠す恥じらい
夜が近づくにつれやがて緩み
あなたの手で掻き分けられ遂に
....
わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
かなしみが
すこしずつ こりかたまって
そうやって できた石は
どんな色してるでしょうか
にごった 灰色だったりすると
いやだな
すきとおった 青い色なら
い ....
つづかないこえ
いろのちがうくろ
よみおえたじてん
ゆびにおもいかんかく
いしきにのこるせっしょく
ささやきのないといき
つたわるはずのないつぶやき
ながれおちるあか
いしきに ....
そうだね、鎖骨は折りたくない
みんなそうでしょ、って
さびれた駅の階段を
がらんどうな夜を、駆け上りながら
窓に映る、その当たり障りのない服装や顔で
私には普通の人間を装っていることが精 ....
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