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さて、私の航海はこれで何度目だろう。
未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
口髭をたくわえた紳士に足音はない。
静寂なのだ。
この神 ....
自分に負けそうな夜。
一人で泣くことも出来ない。
頭の中は真っ白け。
逃げ道ばかり探してる。
こんなにつらい夜はない。
体の力が抜けてゆく。
なにか大きな怪物に
....
冬になるたびに訪れる山荘のウッドデッキに霜がおりている。
木のテーブルを挟んで二脚の籐椅子が向かい合っている。
一方に腰かけている麦わら帽子はきっと誰かの忘れ物。
もう一方に腰かけた ....
私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
恋しくてたまらない。
我が半身は今どこを旅しているのだろう。
想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
夏は過ぎ去ったのだ。
秋を想い、 ....
目の眩むような夕日に明日への希望を託し、今日の自分を労う。
それは燃えるような赤さで限りなく透明で。
お疲れ様。
今日も精一杯生きたんだね。
もうすぐここは闇に包まれるけれど ....
静かな平日の図書館に人の気配はない。
幾千幾万の蕾たちが花開くのを今か今かと待ち望んでいる。
私の手の中で花開いた詩集は遠い昔の魂の叫びだ。
私は今日もまた本の森へと足を運ぶ。
....
遠くで蜩が鳴いている。
商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
祖父との思い出が詰まった公園へ行く。
そのとき私は自分に見合った石ころを拾い上げた。
石には歴史が刻まれている ....
夏の日差しを浴びて影が私の前を歩いてゆく。
大通りから一本中に入った林道に避暑客は少ない。
挨拶を交わすのは老人だけで見知らぬ若い友人たちは
まるで私を影だと思っているのだろう。
....
清らかな小川の流れに言葉は産まれ消えてゆく。
願いは祈りになりあの山の向こうへ放たれる。
初夏の訪れと共にやってくる想像を
使い古した手帳に書き留める。
白樺の林の中で虫たち ....
霧の漂う高原で朝を迎える
冷えた暖炉に薪をくべる時
私の内側で眠っていた生命の光も
優しく穏やかに目を覚ます。
何かが覚醒するときに感じる小さなエクスタシーは
すでに準備 ....
桜の花は満開で 君は一つの時代を卒業した。
休むまもなく 新しい時代はめぐる。
心の準備は出来たかい?
いま少しだけ 幼い君でいてもいいんだよ。
健気に咲いている花を見て君は ....
朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ....
喜びはすぐ目の前に広がっているというのに、
いつもその手前で足を挫いている。
先を急ぐばかりに、目の前の数々の小石に躓き、
自ら輝きを彼方に遠ざけてしまう。
若気の至りなどという言葉は ....
七つの海を越えて今年も夏が来ましたよ。
あなたとお別れしてから五年がたちました。
元気でやっていますか。
もうたくさんお友達もできたことでしょう。
そちらは過ごしやすいですか。こちらは猛暑 ....
Lucyさんのヒヤシンスさんおすすめリスト
(45)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
航海
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
16-3-12
大失態
-
ヒヤシン ...
自由詩
5*
16-3-5
冬の詩
-
ヒヤシン ...
自由詩
8*
16-1-9
ため息ひとつ
-
ヒヤシン ...
自由詩
13*
15-11-7
秋を想う
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
15-9-26
勇気
-
ヒヤシン ...
自由詩
7*
15-9-19
街中の森
-
ヒヤシン ...
自由詩
7*
15-8-18
市民公園
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
15-8-8
スナップ写真
-
ヒヤシン ...
自由詩
8*
15-8-1
蛍の光
-
ヒヤシン ...
自由詩
14*
15-7-11
小さき絵
-
ヒヤシン ...
自由詩
8*
15-5-16
娘に
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
15-4-2
旅立ちの朝
-
ヒヤシン ...
自由詩
10+*
14-5-8
自己嫌悪
-
ヒヤシン ...
自由詩
5*
14-4-27
お空の彼方にいる君へ。
-
ヒヤシン ...
自由詩
11*
13-8-14
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