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痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている

救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは


  真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り


何故?
どうして、
繰り返され ....
街路樹は衣を脱ぎ去り
湿り気のある白い羽衣を
その身に纏っていた


落ち葉の変わりに
視界を奪うのは
真綿のような結晶の群れ


通り過ぎる車達は
ワイパーで懸 ....
春が足元に
一夜限りの花びらの星座を描いた



夏の夜の夢は
浅く長い ひとつの戯曲のようだった



秋に降る火球の
行き着く先は誰も知らないまま


 ....
踏み付けられた
つぶされた
わたしはそれでも
生きている


揉みくちゃになり
みっともない
姿になっても
生きている


茎が折れて
羽根のような葉もちぎれ ....
厳しい寒さに身を縮めるようにして
霜月 雪の降る街の道路に
ころがっていた 逆さまの傘紅葉


少し前まで
鮮やかに開かれていたその手の平を
突然の寒さに襲われた今は ....
 



冷たい指先から
ありもしない温もりが
すべて消えていくようだった




愛用していた
小さなティーカップは

一秒もしない内に
床への着地を成功させる事も ....
まとまらない
まとめたくない

心 自由に泳がせて

瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら


まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ....
その森は 迷う為の場所で 






正しさや真っ当さ

綺麗な水 清潔なもの

そんな美しさを含むものが

自分の中で過剰に飽和した時に

一旦総 ....
一枚の皿のふちが
欠けるのに似ていた


どこか満たされずに
水がもれていくような


目を閉じても
あふれるものをとめられない




  欠けている事を
   ....
朝のひとときに
部屋の窓ガラスに
打ち付ける様に降る 雨

その降り方は
この身に潜む暗いものも
洗い流していくかのように


雄々しいあなたは お久しぶりですね
あなた  ....
汚れる事を恐れない
あなたは強い色


他の色に混じっても
あなたは確かにそこにいる


素のままでいても
あなたは誰も傷付ける事はない


時に眩しく光を弾きもす ....
星も見えない
月も無い
私を照らすのは
切れかかった街灯だけ

目を細めながら
ぼやけた夜を焼き付ける

何も無い訳じゃない
手の平の中に
あの日の言葉と
光が残っている

 ....
Lucyさんの葉月 祐さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不器用な縫合- 葉月 祐自由詩12*17-1-4
朝の交差点- 葉月 祐自由詩6*16-11-25
『よるのうた』- 葉月 祐自由詩5*16-11-18
生きていくこと、- 葉月 祐自由詩12*16-11-11
傘紅葉(かさもみじ)- 葉月 祐自由詩8*16-11-10
砕け散った- 葉月 祐自由詩4*16-11-4
ほどいてしまおう- 葉月 祐自由詩9*16-11-3
解放の森- 葉月 祐自由詩10*16-10-31
欠けている- 葉月 祐自由詩4*16-10-30
雨の休日- 葉月 祐自由詩4*16-10-20
白色- 葉月 祐自由詩3*16-9-17
裸眼散歩- 葉月 祐自由詩3*16-8-28

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