すべてのおすすめ
すごく苦しいよ
失うより
ほんとにましなんかな
すごくぼんやりしてる
黄砂とか
そんなん関係なしに
すごく会いたいよ
歩くとか
そんなのですまないから
すごく苦しいよ
失うより ....
できないさようなら
縁側でひかりだけ
生きていてほしいから
さようならできない
ひとりで今から
ひとりで眺めて
ひとりで歩いて
がんばっていたんだ
生きていてほしいから
縁側でひかり ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー リップ
いいかげんの はちゃめちゃさで
いい加減をさがしてる
わたくし球体ですの
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
星を 造る
真っ赤がほしいと思ったのは別にあなたが好きだからじゃなくて
きっと子供たちに分かりやすいから
まじないの よう
なにも変わらない距離と
なにも変わらない距離と
なにも変わらな ....
俺はまだこうして生きているのに
じいさん!
なんで、あんたの方が先に!
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。
ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。
ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。
ぼくの仕事は介護福祉士 ....
命は大切ではない
肉や魚を植物を
食い散らかして
なにをいまさら
体罰が照射して
自殺がこだまする
どう使おうか
この命ちゃん
なあんにも答えなくていい
どう貫こうか
この命ちゃ ....
所有すると場所をとる
永遠の愛であろうと
無償の奉仕であろうと
約束して会わないことが
いちばん別れられるのだ
所有しなければ良いのだ
所有すると場所をとる
永遠の愛であろうと
無 ....
出張先で倒れた
会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった
その間にもお客様からクレームの電話が入っていた
その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした
問題が起こることは普 ....
理性では理解できないことを
喜び誇るには
芸術しかなかったのだ
無原罪のお宿り
その絵の喜びと誇りが頼もしかった
理性ではないのだ
ひとは信じきることで
命を輝かせることができるのだ
黒にひかりがまじりだすと青になった
しばらくすると青がうすまり白くなった
ピンクやオレンジに雲は染まった
ただそれだけで互いに好き合っていた
からだひとつ、ただ寒いと感じていた
ぶるぶるぶ ....
それは無責任さから来るものではなかった
ちあきなおみが黒人霊歌の奈落のとばりに
サマータイム・・すっと立って歌っていた
夏の粒子のような湿度と暗闇
わたしはたましいを遊ばせる
いいことなん ....
裏切りには理由がある
理由のない裏切りには寄り添うが
理由のある裏切りには訣別する
それが自然なことなのだ
すべての裏切りのうえに雪が降る
雪はすぐ汚れてそのまま凍りつく
さあ、滑らぬよう ....
30年まえ観た映画と再会した
30年まえの日本だ
撮影現場の600キロむこうに
ぼくはぼくの轍を探していた
あの頃の湿度
遊園地の風
蝉のしたの日差し
ぼくはあの頃今よりもひどかった
....
ふたりで街を冷やかしながら歩いていた
幸福というものがあるのなら
そんな時間や音や風のなかにあるようだった
ちいさなものからおおきな景色まで
ふたりに冷やかされるものは無限のようだった
それ ....
あたりまえのように朝があった
朝という名前
朝でひとくくりにしてしまうと
それは陳腐だ
愛とひとくくりにしてしまうと
解釈だらけだ
地方都市の朝にさえ貴女を思う
微熱
腹痛
結婚
....
ポンポン雲が青空に
向かいのビルは墓標です
冬がなんぼか寒空に
墓標は死者の眼差しです
あかるい砂漠が
くらあく湿る
にんげんたちが
くらあく陰る
そうさグッバイ
ポンポン雲が青 ....
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