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揺れる穂は黄金でした身の丈を思いつめてた遠い瞳に
みる先にレンゲシロツメ微笑んでひとり上手と夕陽とシチュー
白い靴手放したのは誰ですか問われてのぞむあの日遠くて
まなざし ....
青空と呼ぶのはたやすいことだけど本当にこれは青なのですか
週一度通ってくれる看護師さんわたしに触れる唯一のひと
晴れるかな空をみるため扉開け一歩だけ出て知った八月
詩と書 ....
遠くなる空の頃にはもういない夏のひかりは恋のトリガー
八月にあと十日ある暦みて七月の長さ蝉と比べる
みあげるといつものままの夏の空きのう見たのが二年前でも
東京じゃない場 ....
紫陽花の枯れ果ててあるきょうの昼わたしは外へ帽子忘れて
包んだら届くのかなと丁寧にリボンもかけたひと夏の夢
もう咲かない閉鎖し工事中の場にもう咲くことのない君の名は
まだ ....
遠ざかる汽笛がみえた一枚の写真に写る撮ったひとの耳
朝の空占いは好きじゃないけれどいつかみたのはすみれの色で
風ならば南の風になることを絵本と決めた六歳の部屋
夕焼けが好 ....
君の国で北風のはじまり
わたしの国でのこる熱
笑いあって
おやすみ
おやすみ
わたしのてのひらの
覚える熱のさびしさは