すべてのおすすめ
田楽や屋台の隅に伊賀忍者
伊予柑を望遠鏡で覗く夜
おぞましや投稿チェックの暇おやじ
吾をおきて人はあらじと勘違い
おせっかいやられ過ぎると煙いだけ
暇おやじ画面見すぎて医者通い
逃げ込んだ今夜もサイバー妻嗤う
おばさんは一日にして成らず
常識がないと人にいうあなたの方が常識無し
若者言葉ネットで検索中
何度聴いても覚えられないパソコン用語
話を聴いてくれる相手を探してる
助走乗 ....
エコは信仰
おばさーんと呼んでも返事しない
三百六十五日ダイエット中!
噂の発信基地
マスゴミに染脳されやすい
化粧品の宣伝見る度、美しくなる自分を想像している
お ....
すでに女子じゃないから助詞会ひらき
へとからでよりのにとやらかなりだの
一、一、いきつくさき正の位置について
角ばった字裏のドブ川ながしましょ
あしもとにほしぼしのな ....
子持ち率高い成人式の闇
玄関に靴がいっぱい笑初
合コンで虫の話や年の暮
賢者の道を外れても蝶の舞う春は来る
冬の暮なんにも思いつかへんわ
教会のステンドグラス金木犀
朝顔がくちづけせがむように咲く
子らに混じって落ち葉踏む勇気はない
嬉々として踏んづけた葉すでに爆ぜていた
替わるものかと押し入れの晩夏
食えない顔でも秋刀魚は秋刀魚
ひゅるり秋風みつけたぞ焼 ....
銀河内再編成や障子貼る
テルミンをあそぶ両手や秋の蛇
豆御飯思考を停止させる美味
風鈴が白壁の街濃く染める
アイスティー瀬戸の小島で一休み
雨の音聞いているのか夏至の犬
鯉のぼり静寂好むはずがない
睡蓮が開く音さえないしじま
凜とした春の神社に神の声
柏手の響く境内夏兆す
雪を割るつかなくていい嘘をつく
首のない雛人形を飾っている
年齢を偽ってます年の豆
今年また七草粥を一気飲み
泣初の口にほりこむミルクチョコ
一言も発せず暮れる三ヶ日
双六で『ひみつを言う』のマスとまる
骨太なベースラインや冬の虫
コスモスできらいすきすきだいきらい
赤とんぼフレフレ赤勝て白が勝て
今秋も流行りは赤だと鷹の爪
本年の出来はどうだと柿に聞き
もう少し渋いようだと鵯が鳴く
火恋し抱えて帰 ....
馬鈴薯や手描き友禅訪問着
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