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何にも手につかない昼下がり
いたずらに伸びた髪をくくって
裸の目には世界は曖昧にしか見えない
外から支配する微熱が
指先から内側へ忍び込んで
たまらなく逃げ出したくなるから
足元で丸くなる ....
冷たい水で髪を洗う
まだ群青に満ちてる部屋の
片隅で猫を抱く
爪をそろそろ切ってやらなくちゃ
金色の目が私を見返す
あなたはあたたかいね
雪解けの匂いがする
小さく鳴いて
するりと闇に ....
空を歌うのが鳥ならば
土を歌うのが土竜で
水を歌うのが魚ならば
炎を歌うのは薪でしょうか

私は何を歌うのだろう
生まれた時から音が満ちて
それは時に揺蕩う色彩の粒子
それは時に傷口か ....
誰かの吐き出した二酸化酸素を吸って
明日もため息が繋ぐ年の瀬
きっと思われているようには
うまく笑ったり出来ないのだけど
朝一番に水を注ぎ込んで
芽吹く思いもあるのだろうか
もう数時間もす ....
夏美かをるさんのMélodieさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
からから- Mélodie自由詩813-6-9
箱庭- Mélodie自由詩513-2-15
歌う理由- Mélodie自由詩413-1-13
息継ぎ- Mélodie自由詩312-12-31

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