すべてのおすすめ
こどもとさんぽしてると
へんなところでそだってるよ
とおしえてくれる
おとなにみえないものが
みえるんだね
きになって
しかたがないんだね
おとなにみえないもの
それはみえないのではなく ....
7時をすぎてもまだ明るい
その明るさは青色の明るさ
西のほうだけ白んでる
青色は綺麗によごされて
やがて藍色の夜になる
会えなくたってまだ好きだ
その好きと好きとの奥の奥
西のほう ....
【暮れかねる】
ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた
ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
あした多分死なない
多分の確率は活断層みたいなもんだ
そこで地震が起こったことがないから
活断層じゃなくて
たんなる断層なんだというだけの確率だ
きょう訓練を受けてあらためて後悔した
俺は ....
電磁波はタイムスリップしているという。
相殺されなかったクォークは未来から電磁波を引っ張ってきて調和しているのだ。
クロノスタシスとそれは似ている。
この原理をつかえばタイムマシンは ....
二ヶ月まえ東京に夜着いたときも
あたまが痛くて息も浅くて
目からは水がにじみ出ていて
限界なくらいしんどかったのだが
いま東京に向かっている
あのときとおんなじしんどさだ
なのに心はコン ....
傷ついていたんだ
うんと傷ついていたんだ
それを思い出したくないんだ
そうじゃない
つぎそうなったら
こわれてしまうのが分かるんだ
思い出せないみたいになって
ぼくは言葉をうしなっていた ....
悲しくて
からだじゅうの細胞が泣いている
でも涙はでていない
がんばってるからだろう
あいつもがんばってるからだろう
涙は細胞にまかせたから
ぼくは目のまえのことにがんばろう
呼吸もいち ....
白い雲もなく
白い波飛沫もない
ひとつだけの乱反射が
わたしの瞳に届けられる
このひとつの色の波長は
わたしの血液を振動させて
濁ったこころを浄化する
黒い策略もなく
黒い騙し討ちもない
確かな ....
ビジネスホテルをでて散歩した
時間というもので測られるなにかに
街の喧騒や臭いが浄化されていた
腐るのも清まるのもおんなじことだ
資本主義と共産主義くらいおんなじことだ
いったい何者なんだ ....
さくらの野郎がまた真面目に
花など咲かせようと張り切っている
春だからあたりまえ
そんな野次にも負けないで
張り切ってふくらんでいる
あたりまえなんかない
あたりまえばかりだ
いろんな騙 ....
まだ若いからだの頃
営業車へともどる夜道に
清烈な花の香がした
まだ相俟みえぬあなたに
届けたくなっていた
僕だけのものにする為に
その小さな花々を毟り
車内にそれを舞い落とす
生ま ....
傷つきたくないから
逃げていた
傷つけて嫌がられたくないから
逃げていた
嫌がられて行き場を失いたくないから
逃げていた
行き場を失っていた
まだぼくは盲目で
耐えられないくらい追い ....
たいせつなものを失って
それを得るためにした努力が霧散して
そしてからだと心のバランスを失って
なぜだろう
ぼくはそこまで落ちて自由になれた
たいせつなものを捨てたのだろう
たいせつなもの ....
きのう駅までの坂道をのぼりきったところで倒れた
こんな感覚はじめてだった
喫煙所のスーツたちが対面の病院に連絡してくれた
あまりに近かったものだから乗用車で迎えに来てくれた
そのあいだも馬鹿み ....
帰り道
向かい道
どれ位歩けば
どれ位急げば
しあわせ
なんだ
しあわせ
なんてあるかい
今現在と過去を
みくらべるかい
じぶんと他人を
くらべるのかい
しあわせ
なんてあ ....
月のまわりにおおきなわっか
誰かが
どこかで
いつの時代か
今日という日に
尊いなにかを為したのだろう
手をあわせたらしっくりきた
きっとそういうことなんだ
君の仕草に手をあわせる ....
なんにもない大地に寝転んで
耳をつけて目を閉じてみたい
風のおとひとつしない大地に
耳をつけて目を閉じてみたい
水の流れるのが聞こえる
流れるおとを嗅いでみる
肩のちからが抜けてゆく
....
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。
ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。
ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。
ぼくの仕事は介護福祉士 ....
出張先で倒れた
会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった
その間にもお客様からクレームの電話が入っていた
その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした
問題が起こることは普 ....
あかちゃんの頃から
ひそかやかに息づいている初々しい清水を
ゆっくりと 汲みあげ
丸い透明な器にいれて窓辺に置く
水の中に虹を 見つけた
こどものころから 不幸せな場所にな ....
想像力だけで生きるなんて悲し く
それでも あらんかぎりの言葉をめぐらして 書く
かんがえて かんがえてを くりかえすほどに
言葉は みじかく ほんの一行で事足りる
あんまりといえば ....
床に虹が映っていた
それを掌に載せてみた
手相にまで入り込んで
虹は暴れるようだった
掌に虹が映っていた
それを床に戻してみた
吹けば飛ぶような模様
虹は静かに映っていた
床に虹が ....
そらくんたちと
子供公園であそぶ
気温36.2℃
親たちは木陰に避難し
子供たちだけが
めまいのする夏のさなかの灼熱を
嬉々としてうけとめている
なつをワンダーランドに変える魔法を
いつしか使えな ....
夏美かをるさんの携帯写真+詩おすすめリスト
(54)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
へんなところでそだってる
-
小川 葉
携帯写真+ ...
7
13-6-18
7時をすぎても
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
1
13-6-12
暮れかねる
-
るるりら
携帯写真+ ...
10*
13-6-1
愛するひとへ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
13-5-29
最近の宇宙論
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
13-5-25
通った道
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
13-5-15
思い出せない
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
13-5-11
がんばってる
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
8
13-5-4
あお
-
乱太郎
携帯写真+ ...
17*
13-4-27
散歩
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
13-3-23
さくらの野郎
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
11
13-3-20
沈丁花の唄
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
8
13-3-15
絶望を手に入れろ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
1
13-3-15
自由だ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
13-3-14
路上
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
4
13-3-13
道
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
13-3-7
月輪
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
13-3-5
耳をつけて目を閉じて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
5
13-2-24
看取り(2)
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
12
13-2-17
病院にて
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
20*
13-1-21
I_love_you
-
るるりら
携帯写真+ ...
8*
13-1-7
『く_の_人』
-
るるりら
携帯写真+ ...
18*
12-10-22
掌の虹
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
12-9-19
なつのそら
-
梅昆布茶
携帯写真+ ...
15
12-8-16
1
2