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好きで好きでどうしようもない詩がある。教科書で偶然その詩を見つけた、詩のことなど何も分からない当時十二歳の少年を一発で虜にするような詩だ。中学校の国語の教科書に載るような詩だから、当然 難解な詩句など .... 何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
それは私ではない誰か
窓際の花瓶の水を
新しく換えるのは
いつも気付かぬうちに


橙色の陽が差しこむ
開け放たれた窓から
手を振って身を乗り出す
あれは私ではない誰か


肌 ....
いま全てを弔うために
一つの歌が降りてくる
それは風にのって柔らかく
全ては安心して死んで良い


そして私は一粒の悲しみを
小さな微笑と淡い幸せとを
火にかけて燃やすだろう
遺され ....
落とし子さんの和泉 輪さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■批評祭参加作品■_アンファンス・フィニ- 和泉 輪散文(批評 ...1407-1-4
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
返詩_雨_(2004.10.12)- 和泉 輪自由詩1404-10-14
人_(2004.9.25)- 和泉 輪自由詩2904-9-25
日々_(2004.9.7)- 和泉 輪自由詩1404-9-11
ソネット(弔い)- 和泉 輪自由詩804-3-7

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