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とても静かだった
自分の前後に自分がいて
とても静かだった
口笛で消えた



手のひらは離れた
離れながら鳴った
いろいろ混じる無色の
音未満だった



声は ....
わたしは何かを見に来ていた
一匹の蝿
一羽の鳥
空は空に
海は海にひとつずつあり
遠くも近くも聞こえずに
陸へ陸へと近づいていた



ひとつがひとつのまわりをまわり
 ....
ぼんやりとした広い場所のあちこちに
色 数 かたちを変えながら
光が点滅しつづけていて
指先にしか届かないくらいの
かすかな熱を放っている



捕らえようとひらかれた
片 ....
あばら骨を浮き立たせたまま
空はどこへ埋まろうとするのか
墓地の土は硬すぎるのに
操車場の跡は狭すぎるのに



まわりながら燃えあがるかたちを
位置も時間も持たないものが
 ....
落とし子さんの木立 悟さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(極小音)- 木立 悟未詩・独白504-9-9
ノート(埠頭)- 木立 悟未詩・独白404-9-6
光の遍歴- 木立 悟自由詩304-8-27
空は響いて- 木立 悟自由詩604-8-23

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