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僕が大事に守ってる
キレイな空間に
足跡とか傷をいっぱいつけて
きみは
泣いていた
両手を必死に差し出して
子供のように求め
ぼろぼろ崩れてゆくきみに
悲しくも ....
はっきりと見えない
セロハンのような
それ 一枚が
へだてている
ような
わたしたちは
角度によって
ときどき 見える
それ のせいで
近づけずにいた
沈黙に見とれてしまいそう ....
わけもなく
涙がでてきたんだよ、
って
さっき言ったけど
たぶん
うそ、で
たしかに
わけはあったんだ
ポケットの底
ひも靴の裏
そんな、とこに
たぶん
道ならば
す ....
ずっとそばにいるよ
と
耳たぶをふるわす
午後のビーチでは
ねそべる
しらないオンナノコと
たのしくおしゃべりしてた
ただ
それだけの
あなたがささやく
フロリダの夕べ
....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって
あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
「見くびらないで」
僕は一時
そう言う君に見とれてみた
だって強がりにしか見えなくて
そんなの可愛い過ぎだったから
湧き上がる感情を否定なんて出来ないっていう口癖
....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る
デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
君のおっきい手、好き
好きだった
好きだった君の
好きだったものたちは
またきっと
誰かが好きになる
でも、たぶん
私の好きが一番おっきかった
君のしらないこと ....
月になりたい
あの人の足元を照らす月に
風になりたい
あの人の肌をくすぐる風に
空になりたい
あの人が見上げる空に
道になりたい
あの人が歩き続ける道に
あおいみどりのなかに
まわる
スプリンクラー
目で見る
満ちゆく初夏のとき
日々は
やわらかに途切れていく
うたうように
そうして また
繋がるために
むすうのひまつが ....
時々 すごく不安になることがある
たとえば
あの花がこの強風で散ってしまわないだろうか
とか
それによってわたしの中の大切なものが壊れてしまわないだろうか
とか
一日の終わりに明日 ....