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目尻のシワなんか気にしなくていい
それは君がよく笑う証拠
僕はそれを見るだけで嬉しい
鼻のあたまにソバカスができたって
それは僕と行った海の思い出
君の鼻を見るだけで気分はハワイ
....
(おはよう朝帰りの魔女が音を立てずに箒を立て掛ける)
昨日の名残は夜行列車でとっくに旅立った
無人駅のサルビアとソーダファウンテンの間には
寝相の悪いちっちゃな神 寝過ごした金星
....
ストーン・サークルは僕が築いた
まだ北海道がサハリンとつながっていて
その向こうでシベリアと地続きの頃から ずっと
木は朽ちる 鉄は錆びる 文明は廃れる
人は死ぬ
あらゆるものが僕を ....
もはや目覚めていられないほどのモルヒネが姉の血管を巡っていた
ほんの少しだけこちら側に戻ってきて、彼女は何か呟いた
ラ・ファ・ミ ラ・ファ・ミ
何度も何度も聞き返した僕は、それが「ロバさん、 ....
{引用=詩集『カエルトコ』より ;7}
●エデンのリンゴ(イヴ)
それは知恵の実でした
女は今を楽しむことに加えて
明日の楽しみのために我慢することを知りました
けれど傷の痛みに泣き喚く ....