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増水の ために

すっかり 荒れはてて しまった

堤の かよって ゆく なかを

猫じゃらしを 噛み ながら

草ひばりの 音が ほそぼそと つづく

すすき野原を  ....
最初の 真昼の 星が

ことばの 紀元前に またたいて いる

やってきた 9月

地には ことしの 豊穣を

やくそく した 稲穂たちや 曇った空

透明な 稲びかり ....
ぼくの 住む 土地で

自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは

10年も むかしに なる

それは かぼそく いっぴきの 系譜が

つづいて 啼いて いたのだ けれど

 ....
病窓の 最後の 一枚の 葉っぱ

とは ちがう 美しい まだらな 編み物の

精緻な 空間が 午前の ひかりの なかで

なごやかな シラブルに 響くのを とおく 聞いた

 ....
そこでは ぼく と あなた と だけ だった

ふたり... 手のひらの 傷穴 を 帰って いったのは





日がな 窓の眼の まま いっぱいに

高まり 止んでは ....
月 星 を 必要と しないよ

陽光を 恋さない つれない 夜

あたりが 眠りの なかに あった 夜 に

茫洋な 空路から たましいの まなこたち が

目ざめを 見開 ....
由比良 倖さんのモーヌ。さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰かが去ったあとを見る- モーヌ。自由詩25*07-9-14
天国の子どもたち- モーヌ。自由詩16*07-9-7
ひぐらし- モーヌ。自由詩14*07-8-31
詩人の日曜日- モーヌ。自由詩15*06-5-26
放蕩息子の帰宅- モーヌ。自由詩13*06-5-23
エンジェル・エコー- モーヌ。自由詩11*06-5-22

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